我々は大日本凡人會だ。力を合わせれば雪ぐらい降る。
森見登美彦『四畳半王国見聞録』 より
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我々は大日本凡人會だ。力を合わせれば雪ぐらい降る。
森見登美彦『四畳半王国見聞録』 より
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せめて私はあなたのために泣こう
乙一「暗いところで待ち合わせ」 より
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投稿者:みにもや
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小説という表現に魅力を感じるようになった要因ともいえる作品。ストーリーは盲目の女性が住む家に忍び込んだ男性が不思議な同棲生活を送り始めるというもの。物語の目線は盲目の女性と忍び込んだ男性が交互に書かれるんですけど、特にこの盲目の女性視点に当時小説を読み始めたばかりの私はすごく感情移入していた。文字だけの表現で、景色を直接見ることのできない小説という媒体と盲目の女性の視点が異常にマッチして、中学生だった私は「これが小説の力……」となっていたのを憶えている。ちなみに、この作品ミステリー小説でもあるのでお勧めした知人の感想は「犯人意外だったね!」というものだったが私としては「そこじゃないんだよなぁ」と思っていた。
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「ダメだ。三次元だぜ。立体的すぎる。生きてる。しかも動いてる」
森見登美彦『太陽の塔』 より
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投稿者:チョコ煮込みうどん
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主人公の友人で、2メートルはあろうかという巨体、顔を埋め尽くした無精ひげは鋼鉄製と言われるほどの剛毛。だが実は心優しきオタクである、高藪智尚(たかやぶともなお)のセリフ。
作品の後半で、彼を好きだと言う女性が下宿に押しかけて来た時の一言である。
彼の人柄をこの一文で完璧に言い表したうえで、全宇宙のモテないオタクの大学生が一度は言いたいこの言葉。
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人間にとって最大の贅沢とは人間関係における贅沢のことである。
伊坂幸太郎「砂漠」 より
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投稿者:ミニマムもやし
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伊坂幸太郎氏の名作「砂漠」で全く重要人物ではない学長が言ったセリフ。だけど、「砂漠」という作品をすごく的確に表した言葉だし、現実世界においても多分この言葉の通り。
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アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」 より
春が二階から落ちてきた。
伊坂幸太郎「重力ピエロ」 より
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投稿者:にわか雨
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伊坂幸太郎氏の「重力ピエロ」という作品冒頭一文。開幕これで始まったらグッと引き込まれるし、この文章を比喩ではない形で使うのが伊坂節。比喩ではないとはどういうことかと言うとそこは是非読んでほしい。比喩か冗談の類と思わせて実は伏線でしたというのも伊坂幸太郎あるある。
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投稿者:えちごマニア
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特殊能力を世のために生かそうとして失敗し、周囲から白い目で見られた過去を持つ男たちの集団、大日本凡人會。数学氏は「数学的に存在を証明できたものを物質的に存在させる」力を使って自身の恋人の存在を証明したが、肝心の彼女は「恋人ではない」と言う。
かくしてクリスマスイブに彼女の好きな雪を降らせ、白旗代わりにするという、壮大な計画がスタートする。
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